1.0〔ワン・ポイント・オー〕
最初に,新聞(Global Sun誌)を買うシーン.新聞の見出しは,Tiny Robots Deliver Drugs inside Human Body(微小なロボットが人体の中に薬を運ぶ)なのに字幕は「体内投薬 ナノマイト」.しかしこの段階で原文にない「ナノマイト」という言葉をわざわざ日本語字幕で出す必要はない.この映画の予告(「不条理系ナノテク・スリラー」)といい,ここの字幕といい,必要以上にナノテクを意識させるのは,ネタバレになっているし残念.「ナノテク」と名乗ると客が集まると映画会社が考えたのなら安易すぎ.ちなみに,上記記事の本文は細かくて読めないのだけど,2行目に「ファーム社」という言葉が見えるし,1面のトップ記事は,Farm Mega Merger,つまりファーム社が巨大な合併を実施というもので,ファーム社が野望を持った企業だということが示唆される.映画の中で最初に「ナノテク」が出てくるのは,「スマートソファ」(自在に色が変わる,自分で汚れを落とすソファ)のシーン.ただしこれは本筋とはあまり関係ない.結局,空箱に入っていたのは開発中の「ナノマイト Ver. 0.1(ワン・ポイント・オー)」,ファーム社が開発した超極小広告マシン.これを吸入したサイモンはファーム社のNature Fresh Milkばかり購入するようになる.(日本語公式サイト)
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