EPA/HAPs
1990年改正のClean Air Actで、有害大気汚染物質(HAP)の排出基準は2段階で決められることになった。まずは、利用可能な技術レベルに基づいた(technology-based)排出基準値(これはMACT基準と呼ばれる)で規制し、さらに、これでも残るリスク(これは残余リスクと呼ばれる)を、健康リスクに基づいた(risk-based)排出基準値で規制する。1999年に「議会への残余リスク報告書(Residual Risk Report to Conress)」を発表した(pdf)にもかかわらず、この2段階目は手付かずだった。しかし、今年の春にMACT基準がすべて出揃ったこともあって、EPAは、1993年にMACT基準が公布されたコークス炉について、最初の「残余リスク基準(residual risk standards)」を提案。対象となる5つの工場の近所に住む400万人中、12万人が生涯発がんリスク10^-6を超えていたが、今回提案された排出基準では2万人に減ると推測。(news)